腕を上げるには

国際大会で ほめ上手なアメリカ人が「やる気」を育て

てくれたのはたしかです。

 

しかしよく考えると、

ヘタクソで褒めるところが無くて

「遠くから着てくれてありがとう、

見せてくれてありがとう」と言われることに

気が付きました。

 

数人の人から笑顔で優しく肩を叩かれ「good job

と言われると

 

「ワタシって思ったよりうまいんじゃないの?」と

勘違いしそうになるのです。

 

シニアオープンマイクというプログラムに応募して

当選すると一流のプロから審査してもらえるというので

これに応募して私は三回チャンスを貰いました。

 

当時は定員が15人位だったと思います。

 

ひとり6分の持ち時間で、

三人のプロが評価を書いたものをくれるので

辞書を引きながら読むとよく理解できました。

 

審査されるのは 

リップコントロールや人形操作や声の違いを創る

テクニックだけでなく、観客の反応や、

ネタの笑い、オリジナル性などもあります。

 

私が弱点として指摘されたのは

 

●ネタに笑いが少なくジョークをもっと入れるように

 

●話の流れが唐突に変わる

 

という点でした。

 

プロ腹話術師「ドンちゃんズ」」のトモ子さんと

「やないあつこさん」もシニアオープンマイクに

挑戦しました。

評価のペーパーを見せてもらいましたが

とても高得点で、

特にオリジナル性がずば抜けて 

関西の女三人は「very good 」でとても誇らしく思えました。

 

このための練習は、

それぞれがプレッシャーでつぶれそうなくらいでしたが、

おかげで腕が上がったと思います。

一緒に苦労した仲間です。

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こんな質問あり?

国際大会で、あこがれのプロ腹話術師たちが5人ほどステージ上に並んで座り、

 

客席からの質問に答える「なんとか・・パネル」というのがよくあります。

 

「そんなこと聞くの?」と 

私はカルチャーショックでひっくり返りそうになる時がありました。

 

 

[パネラーは男性ばかりで、なぜ女性がいないのですか?」

 

と会場内の女性から質問があり目を丸くしましたが、

小学生くらいの子どもが手を上げて

I have a comment 」と言ったのにも驚きました。

 

質問よりも何か自分の意見を言いたかったようですが

ものおじしない堂々とした態度に感心しました。

 

同じく小学生の子どもが 「腹話術師ってどのくらい収入があるのですか?」

と質問したのにはドキリとしました。

 

日本だったら会場がシーンとなり、「そんな失礼なことを聞くなんて」と

咎めるような目で見られるでしょう。

 

しかし壇上の人たちは 

その子が納得するようにユーモアを交えた回答で会場を和ませ、

私は言葉を失うくらい感動しました。

 

ほかには

「ショーの最中に 野次ったり絡んでくるような客の扱い方を教えて」

とか

 

「宴会でショーをすると 食べたり喋ったりに夢中で集中してくれない客を

どうすればいいか教えて」などの質問もありました。

  

分からないことは聞いて当たり前、聞かれたら相手が子どもでもちゃんと答える

という おおらかな雰囲気がとてもいいなと思いました。 

 

先輩後輩の序列や、男女の序列や、年長者に失礼があってはいけないと、

初めから質問をためらうような よくある日本の集会とは違い、

個人として対等に扱われるのは素敵だなあと感じます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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プロへの道

自分が思い込んでいた腹話術が 世界の共通認識とは違っているという事にショックを受けました。

 

文楽のように「人形が人形でありながら動かされて物語を表現する」のだから 

腹話術も文楽をお手本にすればいいとさえ思っていました。

 

国際大会に行って、文楽はパペットショーであり人形劇の世界に近いものだと気が付きました。

様式美の文楽は リアルさを求める腹話術とは対極にあります。

 

始めてMARK WADE さんや WENDY FENWICKさんの腹話術を観た時もショックを受けました。

 

.田舎風のオジサンと 都会的なマークさんがおしゃべりをする・・・

 

●気位の高いおしゃれな猫が 優しいレディのウエンディさんとお喋りするのです   が猫が生きているような繊細な動きをしていました。

 

二つのキャラクターを対比させながらそれぞれが別々の人格として感じられるような腹話術を観たのは初めてでした。

 

それまで日本国内では愛らしい坊やのキャラクターしか見たことがありませんでした。

 

また、マークさんの講習でパペットのキャラクターをプロファイリングしなさいと言われたのも新鮮な驚きでした。

 

世界の人が考えている腹話術を知りたいと思って

当時、北米腹話術師協会が提供していた「メイハーホームコース」を取り寄せて学ぶ事にしました。

現在はマークさんが主宰するメイハ―スタジオで購入できます。

 

それから三年後に私はプロ宣言をしカルチャー教室などで講座を開いています。

 

2001年からなので16年になります。

 

世界の素晴らしいプロに助けてもらいながら 国際大会でも恥ずかしくない腹話術の芸を追求しています。

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酷いパフォーマンスとは

国際大会に参加して3度目

米国人以外が出演できるワクがあるので出てみないかと声がかかり、プロアマ問わないというので出ることにしました。

 

イギリス、カナダ、フランス、ドイツ、オーストラリア、スイス、日本 

7か国からの出演者がそろい、

私はソフトパペットの「サクラちゃん」で「サクラサクラ」を歌いながら登場するネタにしました。

英語のハンディを日本色でカバーしました。

 

その時の様子を撮影したビデオフィルムが後日送られてきました。 

7人の中の一人から届いたのですが、添えられていたコメントに私はショックを受けました。 

「一人だけあまりにもひどい演技だったので削除しています」 

思い出せば その人は椅子に腰かけてパペットを膝に抱いて演じていました。 

そのからくり人形は前後左右に大きく動き 叫ぶように喋っていました。

 

しかし私も日本でよく似たことをしていたので、その時「しょうちゃんでやらなくてよかった」と心底思い 冷や汗が出ました。

しょうちゃんでやっていたら私も削除されたかもしれないのです。 

人形を大げさに動かすと

「リアルじゃない。それは腹話術ではなくてパペットショーだ」といわれるし、

 

動かさないと「死んでるみたいでリアルじゃない、置物の人形にみえる」と言われます。 

「自然に見える」のがいかに難しいか、以後演技に苦しむこととなりました

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パペットの登場

パペットがステージに登場したら観客が「生きている!」とすぐに錯覚するようにしなさい
とワークショップでプロの腹話術師がよく言います。
 

最初の言葉を発する前に、「生きているというイリュージョンが大切」 とテーターさんも書いています。

そのためには「パペットが生きている人間」と仮定して、絶えず動きが止まらないようにする・・・じっと固まらないようにするという事でしょう。


たとえ動物のパペットでも、お喋りをさせるなら人格を感じさせるような動きが必要です。

 パペットを台の上に乗せて姿勢を整える時も、生きていることを意識して
パペットの視線や動きを考えないといけません。 

人前に出てワクワクしているか、ナーバスになっているか、恥ずかしがっているか
感情によって動きが変わります。
 

パペットの登場の仕方はものすごく大切です。


会話に入る前にしなければならないことがある・・・と説明されています。
 

パペットを荷物のように運んだり、宙にぶら下げて登場したりすると
「生きている」というイリュージョンを壊すことになるので、これまでも多くのプロが悪い例として挙げています

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